【卓球】 2017ジャパンオープン最終日結果

中国のミレニアム生まれが二冠

 卓球の2017ジャパンオープン最終日(6月18日)は男女のシングルス準決勝と決勝が行われました。

・男子シングルス

 準決勝で水谷隼は世界ランキング2位の中国の樊振東と対戦しました。水谷隼は1ゲーム目、2ゲーム目を7-11、6-11と簡単に取られました。第3ゲームは接戦になりデュースまで持ち込みまいしたが10-12で落としましたが、第4ゲームを11-9で取り返し、ゲームカウント1-3に持ち込みました。しかし、第5ゲームは8-11で取られゲームカウント1-4で敗退しました。水谷隼自身は後半の3試合がほぼ互角の試合ができたことを評価していました。もう1つの準優勝は馬龍と許昕の打ち合いとなったが5-11、13-11、11-6、5-11、11-5、11-5のゲームカウント4-2で馬龍が勝ち決勝に駒を進めた。

 決勝は、順当に世界ランキング1位と2位のいつもの顔合わせとなり、11-7、5-11、11-7、11-8、11-5のゲームカウント4-1で先日の世界卓球に続き馬龍が樊振東に勝利し、ジャパンオープンでの初優勝を飾った。

・女子シングルス

 男子シングルスは中国からもランキングトップ選手が参加し順当な結果となったが、女子は中国が陳夢以外はノーシードの若手5人という体制で臨んだため次々とランキング上の番狂わせが起こりベスト4のうち2人がノーシードとなりました。しかし、ベスト4のうち3人が中国選手で決勝も中国選手といういつもの景色で、中国の選手層の厚さを示すものでした。

 準決勝の一方の試合は16歳の孫穎莎(スンインシャ)と18歳の王曼昱(ワンマンユ)という予選から勝ち上がった中国の若手同士の対戦となりました。試合は、世界ジュニア選手権で2014年と2015年に2連覇していて20歳以下の中国若手ナンバーワンと目されている王曼昱が有利と見られていましたが、結果は競った展開になったものの第1ゲームを16-14でもぎ取った孫穎莎が、その勢いのまま11-9、14-12、11-7とストレートで勝ち、決勝に進んだ。もう1つの準決勝は世界ランキング5位の中国の陳夢と世界ランキング9位のドイツのハン・インとの対戦でしたが、陳夢がハン・インのカット打ちにうまく対処し11-7、11-8、11-8、7-11、11-5のゲームカウント4-1で勝ち決勝に進みました。

 決勝で対戦した陳夢と孫穎莎は昨年の中国スーパーリーグではチームメートでお互いによく知っている相手です。孫穎莎は、準決勝同様攻撃的に試合を進め格上の陳夢と互角の戦いをしました。最初の2ゲームは9-11、9-11と2点差で追いつ追われつの展開で1-1でしたが、第3、4ゲームをどちらも8-11で落としゲームカウント1-3ともう1ゲームも落とせない状況になりました。しかし、第5ゲームでは6-4から陳夢が勝ちを意識したのかレシーブが悪くなり11-7で逆転し、第6ゲームも9-7で先行したあと9-9になったが2ポイント連取して11-9でゲームカウント3-3とした。焦る陳夢に対し攻める孫穎莎が6-3と先行したところで陳夢はタイムアウトを取ったが結局孫穎莎が11-8で最終ゲームを取り、昨日のダブルスに続き大逆転で優勝した。試合後のインタビューで孫穎莎は「初めてのシニアの大会なのでプレッシャーや緊張もなく、試合でベストを尽くすことだけを考えていた」と答えています。これはアジア選手権の優勝後に平野美宇が「優勝できるなんて思っていなかったので、1試合ごとに勝てて嬉しかった」と言っていたのと似ています。孫穎莎は昨年は国軍二軍の選手で中国スーパーリーグには参戦していましたが試合ではほとんどがダブルスでの出場でしたので主力ではなかったようです。今年1月の入れ替え戦で3位になり一軍に昇格したばかりです。また、王曼昱同様5月は平野美宇のコピー選手として練習に参加していましたが、まだワールドツアーへの参加経験はなく、このジャパンオープンが孫穎莎にとって初めてのシニアの大会への参加だったそうです。その意味で、中国の監督も孫穎莎には優勝は期待していなかったと思います。やはり、中国は層が厚いですね。