【卓球】2018ユースオリンピック 平野と張本が出場

今年2018年10月に第3回ユースオリンピックが開催され、卓球競技では平野美宇と張本智和が日本代表で出場します(アジア予選の詳細はこちら)


このページでは、大会の概要、卓球競技の概要スケジュール試合方式過去の大会の結果選手の選出方法と選出された選手シード順見どころライブ配信の視聴方法について説明します。

1. 第3回ユースオリンピックの概要

第3回ユースオリンピックについて簡単にまとめると次のようになります。

  1. 4年に一度の大会(夏と冬がある。今回は夏の大会)
  2. 出場できるのは2000年~2003年生まれの選手のみ
  3. 会期は、10月6日~10月18日
  4. 開催地は、アルゼンチンのブエノスアイレス
  5. 競技数は34競技
2018ユースオリンピックの詳細はこちら(英語)をご覧ください。)

ここで注目したいのは、(2) の条件です。4年に一度の大会で選手の出生年が4年間になっているということは、選手にとって一生に一度しか出場の機会はないということです。つまり、今回出場しない2000年生まれの伊藤美誠と早田ひなは、ユースオリンピックにはもう出場できないことになります。この辺りは、何度も出場できるシニアのオリンピックと大きく異なるところですね。

2. 卓球競技の概要

第3回ユースオリンピックの卓球競技の概要をまとめると以下のようになります。

  • 出場選手は全体で男女それぞれ32選手(1か国男女それぞれ1選手)
  • 種目は3種目
    • 女子シングルス
    • 男子シングルス
    • 混合チーム(女子1名、男子1名の団体戦(国際ペアあり))

混合チームは男女1名ずつで組む団体戦で女子・男子シングルスに選ばれた選手同士でペアを組みます。原則、同じ国の選手同士で組みますが、同じ国の選手がいない場合、他の国の選手とペアを組むことも可能です。その場合、まず同じ大陸(地域)の選手、違う大陸の選手の順に選択できます。

混合チーム戦の対戦は次の3試合を行って勝敗を決めます。


  • 女子シングルス
  • 男子シングルス
  • 混合ダブルス


「混合チーム」の試合はすべて、11ポイント先取の5ゲームマッチです。予選グループステージでは3試合すべて行いますが、決勝トーナメントではどちらかが2勝した時点で勝敗が決まるので混合ダブルスは戦わない可能性があります。
[10/4追記]混合チームのリストが発表されました。

卓球競技のスケジュールは次のようになっています。グループステージは予選で、全選手(チーム)がA~Hの8つの「グループ」に分かれ決勝トーナメント進出を争います。決勝トーナメントに進めるのは、16選手(チーム)です。

3. スケジュール

 日付 時間ラウンド 
10/7(日)10:00~17:30 女子・男子シングルス グループステージ第1戦(グループA~H)
 17:30~20:30女子・男子シングルス グループステージ第2戦(グループA~D)
10/8(月)  10:00~13:00女子・男子シングルス グループステージ第2戦(グループE~H)
 13:00~20:30 女子・男子シングルス グループステージ第3戦(グループA~H)
10/9(火)  10:00~13:00女子・男子シングルス 1回戦(R16)
 15:00~21:00 女子・男子シングルス 準々決勝
10/10(水) 10:00~13:00女子・男子シングルス  準決勝
 16:00~19:30女子・男子シングルス 決勝、表彰式
10/12(金) 10:00~17:30混合チーム グループステージ第1戦(グループA~H)
 17:30~20:30混合チーム グループステージ第2戦(グループA~D) 
10/13(土) 10:00~13:00混合チーム グループステージ第2戦(グループE~H)
 13:00~20:30 混合チーム グループステージ第3戦(グループA~H)
10/14(日) 10:00~13:00混合チーム 1回戦(R16)
 17:00~20:00 混合チーム 準々決勝
10/15(月)  10:00~13:00 混合チーム 準決勝
 17:00~20:15 混合チーム 決勝、表彰式

時間は現地時間です。現地のブエノスアイレスと日本は12時間の時差があり、日本が12時間進んでいます。つまり、現地の10:00(午前10時)は日本の22:00(午後10時)になります。

[10/4追記]詳細なスケジュール(英語)はこちらをご覧ください。

4. 試合方式

ユースオリンピックの卓球競技では、1試合はシングルスでは7ゲームマッチ、混合チームでは5ゲームマッチとなります。

試合方式は以下のとおりです。基本的な仕組みはシングルスも混合チームも同じなのでまとめて説明します。


まず、予選のグループステージが行われ、その後に決勝トーナメントが行われます。今回は、シード順の上位選手も含め全選手が予選グループリーグから開始します。次にそれぞれのステージについて説明します。


1) 予選グループステージ

  • シード1位~8位の選手(チーム)をグループA~Hに順に割り振る
  • シード9位以降の選手(チーム)を順に抽選でA~Hのグループに割り当てる
  • 1グループ最大4選手(チーム)
  • 各グループの1位と2位が決勝トーナメントに進出する
女子シングルス予選グループステージの組み合わせはこちらを、男子シングルス予選グループステージの組み合わせはこちらをご覧ください。
2) 決勝トーナメント
  • 全16選手(チーム)
  • トーナメント方式の勝ち抜き戦
  • 3位決定戦を行う

5. 過 去の大会の結果

過去2大会での卓球競技の結果は次のようになっています。

第1回 開催年: 2010年、開催地: シンガポール

 金 銀銅 
女子シングルス 顧玉婷(中国)Isabelle Li Siyu(SGP)梁夏銀(韓国)
 男子シングルス丹羽孝希(日本)洪子翔(台湾)シモン・ゴジ(FRA)
混合チーム 丹羽孝希/谷岡あゆか(日本)金東賢/梁夏銀(韓国)Adem Hman(チュニジア)/顧玉婷(中国)

(メモ)SGP=シンガポール、FRA=フランス

第2回 開催年: 2014年、開催地: 中国南京市

(メモ)加藤美優は、3位決定戦で敗退し4位でした(詳細はこちら)。

6. 出場選手

出場する男女それぞれ32選手の内訳は次のようになります。


  • アジア予選の上位4選手
  • ヨーロッパ予選の上位4選手
  • 中南米予選の上位2選手
  • アフリカ予選の上位2選手
  • オセアニア予選の上位1選手
  • 北米予選の上位1選手
  • ブエノスアイレスへの道(Road to Buenos Aires 2018)シリーズの勝者12選手
  • U18(18歳以下)世界ランキングの上位3選手(上記で選出された国以外)
  • 開催地の選手1名
  • ユニバーサル枠2選手(上記で選出されていない国から選出)

以下に出場選手されている選手の内、分かっている選手を表にします。
[10/4追記]選手名リストが出ましたので反映しました。
(カッコ内の数字は開幕時点での年齢です)
枠  女子
男子 
 アジア予選 (1)平野美宇(18、日本) 張本智和(15、日本)
 アジア予選 (2)孫穎莎(17、中国)王楚欽(18、中国)
アジア予選 (3)
 ジニパ・サウェッタブット(タイ)林昀儒(17、台湾)
アジア予選 (4) 蘇珮綾(18、台湾)
 趙大成(韓国)
 ヨーロッパ予選 (1)GAUTHIER Lucie(フランス)SGOUROPOULOS Ioannis(GRE)
ヨーロッパ予選 (2)マリア・タイラコワ(17、ロシア)SIDORENKO Vladimir(ロシア)
ヨーロッパ予選 (3)
NING Zhing(アゼルバイジャン)STANKEVICIUS Medardas(LTU)
 ヨーロッパ予選 (4)
BOGDANOVA Nadezhda(ベラルーシ)URSU Vladislav(モルドバ)
 中南米予選 (1)
アドリアナ・ディアス(17、PUR)Nicolas Burgos(チリ)
中南米予選 (2) ブルーナ・タカハシ(ブラジル)Guilherme Teodoro(ブラジル)
アフリカ予選 (1)ALHODABY Marwa (エジプト)ABDEL-Aziz Youssef(エジプト)
アフリカ予選 (2)
ORIBAMISE Esther(ナイジェリア)HAMDOUN Nathael(チュニジア)
オセアニア予選
VONG Hui Ling(ニュージーランド)XU Nathan(ニュージーランド)
 北米予選 エイミー・ワン(米国)カナック・ジャ(米国)
ブエノスアイレスへの道シリーズ勝者 (12名)
LAURENTI Jamila(イタリア)
GOI Rui Xuan(シンガポール)
DRAGOMAN Andreea(ルーマニア)
LEE Ka Yee(香港)
PYON Song Gyong(北朝鮮)
SCHREINER Franziska(ドイツ)
CHOI Haeeun(韓国)
PAVLOVIC Andrea(クロアチア)
KAMATH Archana Girish(インド)
CHANG Alice Li Sian(マレーシア)
KUKULKOVA Tatiana(スロバキア)
SURJAN Sabina(セルビア)
MUTTI Matteo(イタリア)
PANAG ITG UN Yanapong(タイ)
REMBERT Bastien(フランス)
PLETEA Cristian(ルーマニア)
KIM Song Gun(北朝鮮)
MEISSNER Cedric(ドイツ)
タッカー・マナブ・ビカシュ (インド)
CHOONG Javen(マレーシア)
PANG Yew En Koen(シンガポール)
NAYRE Jann(フィリピン)
YU Khinhang(アゼルバイジャン)
AHMADIAN Amin(イラン)
U18上位 (3名)
 BLASKOVA Zdena(チェコ)
WEGRZYN Anna(ポーランド)
LUNDSTROM Annika (フィンランド)
トルルス・モアガード(SWE)
GOULD Benjamin(オーストラリア)
KOLODZIEJCZYK Maciej(AUT)
 ホスト国VOVK Aleksandra(スロベニア)
BENTANCOR Martin (アルゼンチン)
 ユニバーサル枠 (2名)
 MORRI Chiarra(サンマリノ)
YEE Grace(フィジー)
 ROHIT Pagarani(ベリーズ)
SOLANKE Azeez(ナイジェリア)

(メモ)英字のヨーロッパ選手名は姓・名の順になっています。GRE=ギリシャ、AUT=オーストリア、LTU=リトアニア、PUR=プエルトリコ、SWE=スウェーデン

7. シード順

男子と女子のシード順が10月4日に発表されました。ここでは、8位までを掲載します(全選手のシード順はこちら(PDF)をご覧ください。)。

 シード順 女子男子 
1  平野美宇(誕生日:2000/4/14) 張本智和(2003/6/27)
2 孫穎莎(中国, 2000/11/4)カナック・ジャ(米国, 2000/6/19)
 3蘇珮綾(台湾, 2000/1/30) トルルス・モアガード(SWE, 2002/2/16)
 4アドリアナ・ディアス (PUR, 2000/10/31)
林昀儒(台湾, 2001/8/17)
 5 SURJAN Sabina(セルビア, 2000/4/10)
タッカー・マナブ・ビカシュ(IND, 2000/4/14)
 6KAMATH Archana Girish (IND, 2000/6/17)
王楚欽(中国, 2000/5/11)
7  ブルーナ・タカハシ(ブラジル, 2000/7/19)
 ABDE-AZIZ Youssef(EGY, 2000/2/17)
 8 LEE Kai Yee(香港, 2002/4/20)
SGOUROPOULOS Ioannis(GRE, 2000/5/8)

(メモ)PUR=プエルトリコ、IND=インド、EGY=エジプト、GRE=ギリシャ

8.  見どころ

 今大会は、女子シングルス、男子シングルス、混合チームの各種目で日中の対決になると思われます。ITTFの2018ユースオリンピックのページのバナーには張本智和と中国の孫穎莎(スンインシャ)の写真が載っています。この二人が優勝候補という意味なのか、世界ジュニア選手権の優勝経験者という意味なのかわかりません。

[10/4追記]シード順のリスト(英語)が発表されました。平野美宇と張本智和はともに第1シードです。女子では、第2シードは中国の孫穎莎です。このため、平野美宇がグループA、孫穎莎はグループBになると思われ、2人とも1位通過すると


 孫穎莎は2017年1月に中国国家一軍に上がったもののなかなか国際大会に出場せず、平野美宇がアジア選手権で優勝した後の中国の平野美宇のコピー選手の一人として名が知れました。その後、6月のジャパンオープンでシニアでの国際大会初登場でいきなり優勝して鮮烈なシニアデビューを飾りました。そのジャパンオープンの後の中国オープンでも準優勝に一挙に世界ランキングも上げ、年末の世界ジュニア選手権では同じ中国の王曼昱(ワンマンユ)を決勝で破って優勝しています。今年は、芳しい成績が出ず苦労していて、平野美宇と同じくブレイクした後に少し伸び悩んでいるようでしたが、直近の全中国選手権で女子シングルスでベスト4、混合ダブルス優勝など結果が出て復調して来ているようです。平野美宇と孫穎莎のシニアでの対戦はこれまでなく、決勝で対戦するのを楽しみにしています。


 王楚欽(ワンチュキン)は、昨年末のジュニア選手権では3位でしたが、今年はワールドツアーでも中国国内の試合でも成績を上げています。しかし、張本智和の伸びがそれを上回っていることや張本智和が中国選手を得意にしているため張本智和が優勢と思われます。張本智和にとっての注意点は、シニアで王楚欽との対戦がないことだと思います。


 混合チームでも日本対中国の決勝になると思われます。この場合は、孫穎莎と王楚欽のペアは8月末のアジア競技大会と今月(9月)の全中国選手権の混合ダブルで優勝していて、現在世界最強と言ってもいいペアなので、混合ダブルス戦に持ち込まず、女子シングルスと男子シングルスで勝負を付けたいところです。


 個人戦のシングルスで要注意の選手は、女子はプエルトリコのアドリアナ・ディアスだと思います。現在、世界ランキング33位と出場選手の中では平野美宇、孫穎莎についで高い上に最近伸びてきています。また、北朝鮮の選手はまったくわからないのでやはり要注意です。男子は、台湾の張本智和と言われる林昀儒(リンユンジュ)が要注意だと思われます。

9.  ライブ配信の視聴方法

10月5日にITTFのユースオリンピックのページにライブ配信のページが追加されました。ユースオリンピックの開会式と閉会式と卓球の試合を視ることができるようです(エリアブロックはないと思いますが、不明です残念ながらエリアブロックされているようです)。また、ユースオリンピックのオリンピックチャンネルでも同じ映像の配信があり、こちらはエリアブロックはないようです。記載されている開始時間は現地ブエノスアイレスの時間です。日本とは12時間の時差があり、日本が12時間進んでいます。つまり、現地の10:00は日本の夜10時(22:00)、現地の16:00は日本の翌日の午前4時となります。

[10/12追記]混合チーム戦のライブ配信はないようです。ユースオリンピックのホームぺージでライブスコアを確認できます。


ライブ配信のページには次のどちらかの方法でアクセスしてください。


こちらでユースオリンピックのさまざまな競技の配信をやっています。最初は日本語のページだけどほとんど英語です。右側の「クリックしてYOGをライブで」と書いてある赤い四角をクリックします。チャンネルはいくつかあるのでどのチャンネルであるかは不明です(ちなみに予選第1試合はCHANNEL 07でした)。配信のある台はT1のみのようです。
ITTFの2018ユースオリンピックのページ(ここをクリック)

また、2018ユースオリンピックの卓球競技のスケジュールのページで、全試合のスケジュール、ライブスコア、結果を見ることができます。