【卓球】 女子シングルスは石川佳純が優勝: 2017ブルガリアオープン 4日目(最終日)

 2017ブルガリアオープン4日目(最終日)は、男子と女子のダブルス決勝とシングルス決勝が行われました。

 女子シングルスでは石川佳純と伊藤美誠が対戦し石川佳純が、12-10、11-4、11-7、11-5のストレートで勝ち今年国際試合で初優勝しました。もう少し接戦になると思っていましたが、7月の集中トレーニングの成果か石川佳純は集中力もあり返球が安定していてラリーで競り勝つ場面が多く、第1ゲームこそデュースになりましたが後は伊藤美誠を圧倒している感じでした。

 また、女子ダブルスはこの石川佳純と伊藤美誠のペアが決勝に進んでおり、前回の優勝ペアのエクホルム(スウェーデン)/ポータ(ハンガリー)のペアと対戦しました。第1ゲームを6-11で奪われましたが、その後11-8、11-9、11-5と3ゲームを連取し優勝しました。

 男子ダブルス決勝は、吉村真晴/上田仁ペアとGHOSH/GNANASEKARANペア(インド)の対戦でした。11-13、11-7、11-4、6-11とゲームカウント2-2で最終ゲームまでもつれ込みましたが吉村/上田ペアが最終ゲームを11-5で取り優勝しました。

 男子シングルス決勝は、松平健太と世界ランキング4位のオフチャロフ(ドイツ)の対戦でした。松平健太は第1ゲームを11-9で先取しましたが、その後11-7、11-4、11-9、11-9と4ゲームを連取され負けてしまい、準優勝でした。


試合の動画は国際卓球連盟(ITTF)のitTVで視ることができます(無料ですが登録が必要です)。

 今大会は男女ともシングルスでは第1シードと第2シードが対戦し第1シードが優勝するという順当な結果でした。

 大会の特徴としては日本選手の活躍で、1回戦で日本選手が全員勝利しベスト16のうち女子では16選手全員が、男子でも13選手が日本選手という現象が起こりました。女子選手で今回頑張っていたのは、加藤美優と橋本帆乃香です。加藤美優は世界ランキング30位ですが準々決勝で同12位の佐藤瞳に勝ち、準決勝では石川佳純を最終ゲームにもつれ込む直前まで追い詰めました。石川佳純とは精神面や経験の差がまだありますが、技術的な差は少ないように思いました。また、橋本帆乃香は8月の世界ランキングは15位で日本人中で5番目なので今大会の結果は順当なものですが、国際大会では、以前は佐藤瞳とのダブルスで結果を残していても個人での成績はまだあまり目立ってなかった印象でした。それが、4月と5月のチャレンジシリーズでの3位と優勝でポイントを稼ぎランキングを上げ、さらに格上の大会であるワールドツアーでも順当に成果を上げています。カットマンでどこまで順位を上げることができるか疑問であり、長身を生かしたアタック型の方がいいと思いますが、19歳だと戦型を変えるには遅いのでしょうか。石川佳純は、久々の貫録勝ちを納めた感じですが中国やシンガポールの選手との対戦がなかった中なので、優勝しなければならない大会でもあり優勝できてよかったという感じでしょう。


 また、今大会はヨーロッパで行われている大会にもかかわらず女子シングルスが日本選手一色になったことについては、格下の大会では地元ヨーロッパ選手に活躍の場を残すことも考えないといけないかもしれません。中国がやっているような参加選手数の制限もその一つでしょう。ただ、日本は中国のように国内に強いプロリーグがないため国際大会を利用している面もあり、簡単に国際大会への参加を制限するわけにもいかないでしょう。日本にはTリーグ構想がありますが、強い選手が参加するプロリーグになれば国内で試合経験を積むことができるようになります。