【卓球】 アジアカップ 平野美宇は3位決定戦敗退で4位

 2017アジアカップの最終日9月17日、平野美宇と石川佳純の3位決定戦が18時から行われ、平野美宇はゲームオールの末に石川佳純に敗れました。

結果は、次のとおり。


平野美宇 vs 石川佳純 3-4(11-9,11-7,9-11,8-11,3-11,11-9,8-11)


最初2ゲームを先取し、3ゲームも5-1とリードしている時点では平野美宇が完全にゾーンに入ったかと思いました。このまま押し切るかと思ったのですが、その後徐々に石川佳純が追い上げ7-7となり、その後8-7、8-8とした後、8-9と石川佳純が逆転し一度は9-9になりましたが最後は石川佳純が2ポイント連取してこのゲームを取りました。第4ゲームは、最初平野美宇が2-0とリードしましたが3-3と同点にされた後5-5となり、石川佳純が1点か2点先行しながら7-9まで来ましたあと7-10としてゲームポイントを向かえ、一度が平野美宇がセーブして8-9としましたが石川佳純が8-11と押し切りました。一番悪かったのが第5ゲームで、石川佳純が最初にサーブミスをしたあと2ポイント連取し3-0としたのですが、その後ミスが続きなんと11ポイントを連取され取られてしまい、ゲームポイントで石川佳純が平野美宇を逆転し2-3になりました。第6ゲームも、第5ゲームの続きのように3ポイントを石川佳純が連取しゲームポイント0-3となったところで平野美宇がたまらずタイムアウトを取りました。平野美宇は、タイムアウト後のポイントは取ったものの一時は2-6と離されましたが、その後落ち着いてボールをコントロールし5-6とし、5-7とされた後4ポイント連取して9-7と逆転しました。次のポイントはサーブミスで失い、連取され9-9となった後ポイントをとり10-9とゲームポイントになりました。ここで石川佳純が際どい所を狙いすぎてサービスミスをしたため、11-9で勝ちゲームポイント3-3のタイとなり最終第7ゲームに突入しました。最初3-3までは接戦でしたが石川佳純に3連続得点を許し3-6となり、その後4-6、4-7となりました。平野美宇が5連続でサーブがネットに触れてやり直すなどちょっとしたハプニング(ちなみに6連続が世界記録らしい)があり5-7となった後、石川佳純が連続ポイントで5-9と4点差をつけました。平野美宇が1ポイントを取って6-9と再び3点差とすると石川佳純がタイムアウトを取りました。タイムアウトのポイントを石川佳純が取り、6-10としてマッチポイントを迎えました。平野美宇は2回しのぎましたが3回目のマッチポイントで決められ負けてしまいました。

試合は非常に見ごたえのある試合で高速ラリーもあり、観客も興奮していました。平野美宇は、全体にはすごく悪くはなかったのですがやはりミスが多いのが致命的だったと思います。また、日本選手同士の試合でコーチがいないためタイムアウトのタイミングも難しかったと思います。11連続ポイントを奪われた第5ゲームはコーチがいれば3-0から3-4に逆転された時点でタイムアウトを取り気持ちを切り替える場面だったと思います。石川佳純は逆にまだ3点差ある時点でタイムアウトを取り、再度集中してマッチポイントへの1点を取りました。その点でも石川佳純に一日の長があったのでしょう。


試合後に、石川佳純はワールドカップの招待状を手にしたが、平野美宇も世界ランキングで選ばれると思うとアナウンサーが言っていました。ワールドカップは各大陸の代表にならない場合、世界ランキング上位7名の枠があります。トップ10の内、丁寧は世界卓球優勝者で、朱雨玲、劉詩ウェン、石川佳純はアジアカップの枠で出場するので実際には11位まで入ることになります。世界ランキングは8月1日時点のランキングとあるので8月のランキングかもしれませんが、平野美宇、伊藤美誠、水谷隼は出場できそうです。また、中国の孫穎莎も出場しそうです。

(追記)平野美宇はこのアジアカップでワールドカップ出場権を得ました。自分が、ここで書いた世界ランキング枠で中国と日本からさらに選手がワールドカップに出場するというのは間違いで、1つの国で2名までというアジアカップと同じ制限がありました。つまり、中国はすでに世界卓球優勝で出場の決まっている丁寧と今回優勝の朱雨玲で2名の枠を使ってしまったわけです。このため、劉詩ウェンはワールドカップに出場できず、4位の平野美宇がアジアカップからの3名の出場枠に入ったということなのです。

 男子は、水谷隼が5-6位決定戦で韓国の丁祥恩に勝ち5位、丹羽孝季は台湾の陳建安に再び負けて8位でした。


また、決勝の結果は次のとおりでした。

  • 女子決勝:朱雨玲 vs 劉詩ウェン 4-3(6-11,11-9,11-8,10-12,11-7,11-13,11-6)
  • 男子決勝:林高遠 vs 樊振東      4-2(11-7,7-11,11-4,9-11,11-5,11-5)


ところで、皆さんは平野美宇と石川佳純の試合をYoutubeのライブ配信で視られたでしょうか。自分は視られたのですが、男子の3位決定戦の間にいったん切って、女子の決勝を視るために再度接続しようとしたらまた「お住いの国では公開されていません」と表示されて視ることができなくなっていました。2日目も準々決勝はフェイスブックで視れましたがYoutubeではやはり視れず、準決勝はどちらも視れませんでした。放映権などの都合で配信できないようですが、日本で放送してないのにどうしてでしょうか。どうせ後でYooutubeでチェックできますから、ライブじゃないと放送する意味がないようにも思うのですが。

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